パタヤの喧騒
この日は唯一、ろくに夕日見れない、晩御飯も食べることもできなかった。バナナは食べたけど、笑
お互いに別々の夜を過ごしす。ジュンは海を見ると言って部屋に帰った。俺は海沿いの売春婦に愚痴っていた。この日の夜が一番長かった。騒がしい街がスローモーションに見えて、失うものなど何もないように思った。
朝になると、喧嘩してなどいられないとわかっていた。最高と最悪の状況の目にも留まらぬループ。0と100を行き来してて喜怒哀楽、すでに感情を使い果たしていた。
部屋を去って、バンコク行きの遠距離バスに乗る。
そこで気づいた、セキュリティポーチをつけていない。
パスポートとカード、最後の100ドルが入ってる。失くしたら終わる。ここから帰れないくらいじゃすまない。でも俺は大きい方のカバンに入ってると信じてグッと目を閉じた。
結果あったから笑えたけど、無かったら一週間は所持金数十バーツのホームレス確定だった。
やっと空港について
恐る恐る航空券の予約を確認すると、“このフライトはもう飛んでるので確認できない。”と表示された。
この時もうすでに鋼のメンタルを手に入れていた。
XW112は俺を乗せて、高く飛んだ。