はじめてのバンコク ー出発ー
あの日からなにかおかしかった。
バックアップを取ってパックパック背負って風呂と家を何度も往復したり、空港向かうのに家の車の鍵持ってきたり、トラブルは常に隣にいた。結局どうにかなってしまうから、そんなに不安になる必要はない。
荷物の重さは航空会社規定の7キロを優に超えていたが図られずパスできた。
搭乗ゲートで、ジュンに「トイレ行ってくる」と言われて飛行機先乗られたけど、それも結局耐えた。
(航空会社 ノックスクート)
ー バンコクに到着
シムカード買ったのに、携帯変えたの忘れててSIMフリーにしてくるのも忘れてた。Wi-Fiゲトって自分で調べてできたけど、それにしてもトラブルが多い。
空港から宿まですぐ行きたいからタクシーを待つ。その間に窓から見える景色が本当に好き。すべてが初めてで何も分からなくて、携帯と財布とパスポートを握りしめる。その時にはもう既に待ち時間に食べたセブンイレブンのソーセージパンとヤクルトでタイは飯が美味いことを確信できていた。
去るときは後ろを振り返る癖を付けないと、忘れ物はバッドを招きかねない。と、タクシーから降りる時に三度に一度は思いだす。
タクシーは初乗り50バーツ、400バーツ支払った。途中で取られた120バーツの高速代にはハテナが浮かんだけど、目を瞑った。
ー ゲストハウスに到着
部屋は二段ベッドが五台置いてあるだけのドミトリー。俺たちは一番を置くの二台の二段目を取った。下はスリランカ人でタバコに誘ってくれるような気の良い奴らだ。
荷物だけ置いて、クロントイ区の東南アジア最大のスラムを目指す。
雨じゃないのに地面はべちゃべちゃで観光客は一人もいません。犬と猫とニワトリが普通にそこらにいっぱいいて、子供達がサッカーしてる。日本は少子高齢化した大都会だからか、俺らの欠落している部分がそこにはあった気がした。